生成AIが発達するとともに重要性が増してきたプロンプトエンジニアリング。開発者は自然言語を扱うことになりますが、自然言語ではプログラミング言語と比較して決まりきった法則や公式が少ない点が学習において難所です。
ネットを調べると〇〇流プロンプト、〇〇式プロンプトなどユーザが考案したプロンプトの書き方が公開されていますが、そのプロンプトの質を図ることができません。情報が錯綜してしまっており、結局どの書き方が良いのか悩んだ経験があるエンジニアの方も多いのではないでしょうか。
そのためこの記事では、生成AIのエンドユーザによって提供された情報ではなく、OpenAI社などのAI開発元が提供している「公式の」情報をまとめました。
https://www.deeplearning.ai/short-courses/chatgpt-prompt-engineering-for-developers/
「ChatGPT Prompt Engineering for Developers」とは、OpenAI APIを使用して大規模言語モデル(LLM)を使ってアプリケーションを迅速に構築する方法を学べる短期の無料動画コースです。プロンプトエンジニアリングのベストプラクティスをカバーし、LLMを使った要約、推論、テキスト変換、コンテンツ拡張の方法を紹介しています。
この動画がおすすめな点として、まずOpenAI社の技術スタッフによって解説が行われるので非常に説得力があります。
またコースは初心者向けで基本的なPythonの知識だけで始められますし、1時間ほどで視聴終わるので短期で基礎をしっかり学べる内容になっていると思います。
初心者のみならず先端の機械学習エンジニアにとっても有益な内容になっているので、プロンプトを書く立場にある人はぜひ1度視聴してみることをおすすめします。
https://cloud.google.com/vertex-ai/generative-ai/docs/learn/prompts/introduction-prompt-design?hl=ja
GoogleのVertex AI の開発ドキュメントにてプロンプトの設計方法が解説されています。
概要と戦略という2ステップで構成されており、非常にシンプルながらもわかりやすいドキュメントとなっています。先ほどの動画より短時間で全体像を確認できますし日本語なのでより理解しやすいと思います。
ざっと確認したいときやGeminiのプロンプトを作成したい時に特に役にたちます。
Anthropic(アンソロピック)とは、アメリカのAI開発を行っている企業であり、OpenAI社の元社員によって設立されました。Caludeという有名なAIチャットボットを開発したのもこの会社です。
そんなAnthropic社はプロンプトのサンプル集を提供しています。
https://docs.anthropic.com/en/prompt-library/library
現在は40を超えるプロンプト例が公開されており、具体的には以下のようなものが紹介されています。
コード開発や翻訳はもちろんのこと、コーチング系や一風変わった使用方法も紹介されおり、どれもコピペで使える例が提示されているので簡単に全容をつかむことができます。
これらのプロンプトは特にCaludeを使用するときに効果的ですが、ChatGPTなど他のAIを使用するときにも参考になると思います。
プロンプト一覧を眺めているだけでもどんなことができるかアイデアにつながって面白いのでおすすめです。
https://cloud.google.com/vertex-ai/generative-ai/docs/prompt-gallery
こちらはGoogleによって提供されているAIプロンプトのサンプル集になります。
こちらも100を超えるプロンプトが掲載されています。
以上のようなカテゴリから探すこともでき、用例も多くとても便利です。
Geminiを使用する場合は直接このサイトを参考にすると便利でしょう。
https://openai.com/index/hello-gpt-4o/
こちらのサイトはChatGPTの新モデルGPT-4oに関する発表のページですが、Explorations of capabilitiesでは以下のような用例が紹介されています。
以上、原則と用例を応用してタスクに合ったプロンプトを設計できるようになるための参考サイトの紹介でした。
上記紹介したwebページは内容が変わることも多いと思うので、随時追加・修正します。